夜ふけの絵本ラジオ
【夜ふけの絵本ラジオ】第四話:『耳ながさんとあひるさん』

【夜ふけの絵本ラジオ】第四話:『耳ながさんとあひるさん』

こんばんは。北欧、暮らしの道具店です。

月に1回お届けしている「夜ふけの絵本ラジオ」。

東京・高円寺にある絵本のお店「えほんやるすばんばんするかいしゃ」を営む荒木健太さんに、ちょっと不思議で、どこかホッとするお話を選んでもらい、声でお届けするポッドキャストです。

せわしない毎日を心地よくしめくくる、夜じかんのおともにでもなればうれしいです。



今夜のお話は
『耳ながさんとあひるさん』


▲村山籌子作、村山知義絵『あめがふってくりゃ』(JULA出版局)に収録されているお話です

今夜は、村山籌子作、村山知義絵『あめがふってくりゃ』より、『耳ながさんとあひるさん』というお話をお届けします。

『あめがふってくりゃ』p.31より

ある あさのことです。

耳ながさんが、ひとりで

ランニングの おけいこを しておりますと、

一ぴきの あひるさんが、

そばへ やってきました。

とても ずるい、

小さな まっ白い あひるさんです。

そして 耳ながさんに いいますのに、......




荒木さん:
「村山籌子さんの作るお話が大好きです。思いつきがそのまま転がっていくようなテンポが心地よくて、それは完成度が高いとか低いとかとは無縁の世界でしか生まれないようなものだと思っています。奇跡というには大袈裟で、刹那というには尖ってる。なんだろう、雲が流れていく瞬間に似ているような。そんな捉えきれないものが、本になって存在している喜び。本にしてくれてありがとう、という気持ちです」

荒木さん:
「そして何より、本では村山知義さんの絵と一緒になって読めるのがうれしい。文字だけで読むとき、自分の想像やイメージは無限だけど、その無限の想像をどこまでやっても、知義さんが描く世界は自分では絶対に想像もできません。この絵があることでピタッとはまる心地よさに、びっくりしつつも微笑んでしまいます。

この二人が作ってきたものは何だったのか、今でもたまに考えます」



荒木健太

東京・高円寺にある絵本専門の本屋「えほんやるすばんばんするかいしゃ」店主。店頭には古本・新本の絵本があり、作家の原画展示も行うほか、「果林社」の屋号で絵本も出版している。

166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18
14:00-20:00 ※火・水定休

Instagram:@ehonya_rusuban

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