年齢を重ねると、親との向き合い方にも変化が生まれます。忙しく早歩きのように生きてきた娘と、難病によりゆっくりとしか歩けなくなった母親。小川公代さんのエッセイ『ゆっくり歩く』は、思いがけないケアをきっかけに、母娘が「文学」を通じて交流し、ともに新しい世界にたどり着こうとする過程を描いた一冊です。誰もが時間と共に老いていき、できないことが増えるのは当然のこと。そのとき、ケアと文学はどのように交わるのでしょうか。小川さんの仕事場を訪ねました。