何に使うかは、あとから考えれば大丈夫。
そんな言い訳をしながら「ただ惹かれるから」という理由だけで集めてきたものたちで、私の部屋は溢れかえっています。
ボヘミアクリスタルの「ガラスジャグ」も、その中のひとつ。
少し前、手元にやってきてから、生活に取り入れるための小さな実験が始まりました。
潔いシンプルな美しさと、やや大きめのサイズ感。その組み合わせが、思いがけず暮らしの選択肢を広げてくれることになったのです。
部屋の中に、小さな庭をつくる
観葉植物が欲しいな、とずっと思っていました。それも、自分の背丈をこえるくらいの。でも、育てる自信も場所もなく一歩踏み出せずにいました。
そんなとき、花屋でふと目に留まったのがブルーベリーの枝。あのジャグの使い道を見つけた!とひらめきました。
さっそく水を張って出窓に置いてみたら、あら不思議。少し大げさかもしれませんが、部屋の中に小さな庭ができたようです。
約20cmと程よい高さがあるので、細めの枝ものならしっかりと支えてくれます。
楽しくなって、今度はデスクの横へ。
仕事中、モニターから少し視線をずらすと、青々とした葉っぱとつるんと愛らしい実が目に入り、何とも嬉しい気持ちに。
大きな観葉植物は難しくても、枝ものとこのジャグさえあれば、部屋の雰囲気をがらりと変えられることに気付きました。

今あるもので、特等席を
もちろん、本来の用途の水差しとしても。
いつもの椅子と、サイドテーブル代わりのスツールを窓際に。即席の読書コーナーの出来上がりです。
そして、お供にぴったりなのが、ガラスジャグ。1Lと容量がたっぷりなので、何度もキッチンへ水を足しに席を立つ必要がありません。
窓を目一杯開けて、この時期ならではのひんやりとした空気と雨上がりの緑のにおいを感じながら、長い時間読書に没頭することができました。
食器棚を、見た目重視で整えてみる
目に入る景色が美しいと、生活の足取りがふわりと軽くなる。それは、実用本位になりがちなキッチンであっても同じはずです。
ジャグを迎え入れたのをきっかけに、これまで機能優先で並べていた食器棚のレイアウトを整えることに。お気に入りのガラスの器やグラスを、集めて並べてみました。
ガラスが並んでいるので、手がぶつからないか少しハラハラ。少しの不便さはあるけれど、お気に入りの眺めができました。
あまり日当たりの良くない我が家のキッチン。それでも毎朝、ちいさな窓から差し込むわずかな光を、ガラスがキャッチして、きらきらと光る時間があるのです。
ただそこにあるだけで、その場の空気を明るくしてくれるジャグの佇まいに誘われて、用事もないのに何度も食器棚を眺めるようになりました。
変わっていく日々の、土台として
インテリアにも生活にも、季節や気分に合わせて、あれこれと工夫を重ね、変えていく楽しさがあります。
だからこそ、その変化をどっしりと受け止めるこのジャグの存在が、魅力的に感じられたのかもしれません。
気取らないふつうの顔をしていて、だけどきちんと美しくて。そんなジャグは、図らずも我が家の「土台」になってくれた気がします。